高齢者をみて、
TVを観ている人と居ない人とで違うような気がします。
観ない人は、マンツーマンの会話ならできるので、看護婦さんやヘルパーさんには意思表示が出来ますし、いろいろな話もしたければ出来ますが、あくまで
speak toの範囲であって、
talk withは出来ないという気がします。
相手してもらう範囲でしか会話できないのです。
先日法事があったのですが
、父はテーブルの会話に加われないのです。わかりやすく大きい声でゆっくり話してもらう以外の声を聴き取る能力も衰えてしまっているのでしよう。又かすれるような声で話して、聴き取るのに大変骨が折れますが、自分ではそれ以上の声を出す必要性も感じていないのでしょう。
母は、歩行は出来ませんが、
テレビをずっとつけています。内容をしつかり観ている訳ではないのですが、
時に興味を持ち、時に退屈しています。お気に入りの番組もあります。ですから、ディサービスでは大勢の方とコミュニケーションを楽しんでいます。
テレビで聴き取る訓練が出来ているのではないでしょうか。
友人のお母さんでもTVを観られる方はしっかりされていますし、実家の母にしても、伯母にしても、
TVを観なくなる事と、心を閉ざす事は、近しいところにあるような気がします。自分に合わせてもらわなくては駄目になっていかないためにも、テレビという「社会」とつながりを持ってもらうことは、大切なトレーニングなのかもしれません。