父は今、老健にいます。
これは介護老人保健施設というもので、医学的管理の下での介護・看護・機能訓練その他必要な医療などを行い、家庭での生活に戻れるよう支援するという施設です。
例えば、病院にいる間は、パジャマを着たままで、ベットで食事です。
この状態からいきなり家でひとりで何もかもするというのは、あまりに大変ということで、ここに入所して朝は洋服に着替え、食堂で食事をする、昼間は出来るだけ起きているなどいいったことと、適切なリハビリなどを行ってから、家に戻るといった利用のためのものです。
父は、秋になってから、夜間のトイレに行こうとしての転倒が増え、又ベットからの立ち上がりに失敗して、そのまま崩れるようにへたり込む回数も増えていました。
夜間に見回りに行くにも限りがあり、結局長時間転倒したままということもあり、私も、不安が募って、ケアマネに「もう、限界では」と言いました。
ケアマネはすぐに
「老健をあたってみましょう」
と言われ、探し出されました。
いままでに年末に二週間ほどのショートスティの経験はあり、いきなり空きが出たからすぐ、と言われるのは分かっているので、準備しながらも、父にあらかじめ話をする必要があり、ある夜、父が起きていたので、話をしました。
話をしながら、私の方が号泣してしまい、父は、分かっているのかいないのか、無反応でした。
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