父のひとり外食

tao

2007年01月14日 00:54

ヘルパーさんが血相を変えて言われるのには昨夜父は一人で手押し車を使い外出し、マンションの真向かいの定食屋さんに行って、一人で定食を食べてきたというのです。電話して確かめると、父はしっかりした声で出て、昨夜の昨日の行動もしっかり覚えていました。

デイサービスの迎えの車を待っていると、定食屋さんのメニューが目に付くのでかねてより行ってみようと考えていた
昨夜はたいして食べたいおかずがなかったので、行ってみる気になった。
薄暗い通路を通って店内に入ると、空いていたが、間もなくドンドンお客さんが押しかけ、まあ、こうでなくては店もやっていけまいと納得した事。
食事の内容については、まあ納得できるものだったので、又行くつもりであること
店の奥さんが「どこから来やはりました」と言うので向かいのマンションと言うと、すぐに私の父だろうと言われたこと、主人についてもよく知ってられたことなども、話していました。

こんなに、しつかりとした父の話は久しぶりです。自分の意思どおりに行動できることが、父をこんなに変えるのだとしみじみ嬉しくなりました。
ケアマネさんとかのお立場では、絶対外出OKとはされないと思うけど、この間からの外出介助のいろいろなことからも、私自身は内心父が一人で近場なら出かけることは可能だし、そうさせてあげたほうが絶対父の精神衛生上いいと思うんです
こんなふうに閉じ込められて、ヘルパーさんに追い立てられるように買い物に連れ出されたり、介助の人に恩着せがましく(父にはそう感じる)偉そうに連れ出されるのも父は御免なのだと思います。そういう父の意思も尊重するべきだと思います。ふらついて倒れるのは心配だけど、今は手押し車を使えば大丈夫と父の言うのは、まあ、そうかなと思うんです。ディサービスでは杖で動いているのですし、父なりの用心はしているのだと。

子供と違って、転倒のリスクは余りに大きく、居宅生活に終止符を打つ危険性も含んでいるとは判っていますが、父が気をつけて近場で行動しているのまで禁止するのは、父に幼児か乳児のようになれと言っているのかもしれません。
見違えるようにしっかりして、財布にお金はあるのか訊ねると即座に金額まで言え、私の体調まで気遣う父に、自分の意思どおりに行動できる事がこんなに父を大人にするのかとビックリし、又行くといいねと言いました。

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