こうして、父と近づき、かつ離れて暮らしていると、
父についての再発見が出てきます。
父は、頭がはげている事もあって、外出には
帽子は欠かせません。
引越しの荷物には、帽子がたくさんありました。
病院の診察室に入るときも、父は帽子をきちんと被り直そうとするのです。
うちの店の前を通るとき、父は
帽子を軽く上げて会釈をします。
一人ひとりに、顔を確認して、いちいちするのです。
二つ折れの体で、手押し車に支えられて、するのですから、結構大変かと思うのですが、
父にとっては、これは欠かせぬマナーなのでしょう。
そんな父が、自分は好きであると感じます。