私は子供もなく、仕事場に篭もりっきりのような生活をしていたので、ご近所でも親しい人はありません。顔見知りくらいです。
父のマンションの家主さんご一家も、同じ町内ですから知ってはいましたが、こうして家主・店子の関係となってみると、本当に親身に良くして下さるのに感激しています。
母のマンションの家主さんにしてもしかり、です。
介護をしていると、しんどい。だからこそ、優しくしてくださる人の情けが身に沁みます。
父を病院に消毒に連れて行くのは、時間的に仕事の途中で抜けていき、戻ってきて夕食の準備。片づけをしてから、残された仕事をし、洗濯物を畳み、と、きついのに、なんだか嬉しい。
父も「すまんな」と言いながら嬉しそう。
父が来てからしばらくは全介助に近い面倒の見方をし、父も甘えてベットの上で寝たまま着替えやおむつ交換をさせたときもありましたっけ。そこから、自立させなくてはと言うことになりましたが、父は甘えたがり、うまく行かずイライラしていましたが、こうして病院に連れて行っていると、
ちょうどいい辺りに落ち着いた感じです。
父は自分で出来る事はしようとしますし、私も過剰でない介助が出来るようになってきたみたいです。
父と色々話していると、父は犬より猫が好きなのを知りました。うちは、どちらも飼っていたのですが、判りませんでした。道理で、犬を可愛がらなかったと思いました。
介助を続けていると、自分について知り、きょうだいについて知り、そして、親についても「再知」なのですね。
こういう機会を得た事に感謝します。