父にジャージでなくて、
ちゃんとしたズボンを履かせてあげたいと、ずっと思っていました。でも、
二つ折れに丸まっている父に、ウェストのホックは無理です。実家ではホックは留められないので、ズボンが落ちないようにサスペンダーを使っていましたが、脱ぎ着がしにくく、それも着たきり雀の一因となっていたようです。
ですから、
ウェストはゴムであって欲しい、でも、ファスナーがないと女性用を着ているみたいで嫌、という父の希望をかなえると、「ファミールしばた」のジャージだったのですが、着ているところを見ると、
足首が締まっている為、そこでつっかえて、履きにくいようなのです。若い者なら、足先を伸ばせば難なく履けますが、
力は無く、体は固いのですから、こんな事でも大変なようです。
知人に無理を言って二着縫っていただきましたが、お仕立てですから、まけて頂いてもかなりのお値段であるし、いいウールなので気軽にトイレに失敗するたびに洗うというわけにはいかないし、あくまでよそ行きです。思い余って父の通うデイサービスの方に相談して、「
セルフ岸本屋」を教えていただきました。
ここは
出町の商店街の中にあります。
寺町からのほうが近いです。
北側にあります。大きいお店で直ぐに分かりました。二階は百均のようでした。表には見切りのパジャマが長袖も千円しません。ポロシャツも長袖・麻混で、家庭で洗えるものが995円。結構いい柄・色でした。
大丸さんでは千円前後する滑り止め靴下が、ここでは、足首がしまらない楽なもので、しかも片手で履けるようにタブのようなものが付いていて、滑り止めの靴下が578円。優れものです。
探していたウェストゴム・前ファスナーの「お父さん用ズボン」山ほどありました。診察用の足首から総ファスナー、ちゃんと男性用もありましたよ。サイズはたいていMからLLまで、でも4Lまでのものもありました。ものによってはSもあります。
母はSなのですが、
ここでは全てのもので、みたこと無いくらいSが充実していました。すごいところを見つけたぞと思っています。もっと早く知りたかったですね。でも、よかったです。